東京の話
東京は消費の街だと思う。あまりいいところではない。
確かに美味しい飯屋は沢山ある、有名なパンケーキ、オシャレな街、レジャー施設、華やかなイベント。雑な並べ方をしたけどそういう類のものは本当に腐る程ある。
それらは確かに魅力的なんだけど、それ以上に恐ろしいほど消費が激しい。つまり東京の魅力を享受するためには凄まじい消費が対価になる。
もう少し具体的に言うならまずはやっぱり金銭面。何もかもが高い。
憧れのオシャレな街で気持ち良く飲むなんてことを繰り返すまでもなく、いつの間にかあなたのなけなしのお金は剥ぎ取られる。
次に体力。
消費を維持するためには生産しなきゃいけない。平たく言うと稼がなきゃいけない。
魅力的な消費に見合うだけの稼ぎを得るためにあなたは時間を惜しんでくたくたになるまで働く必要がある。
最後に気力。
いい稼ぎを得るためには常に競争の中で生き残らなきゃいけない。勝ち負けはあるだろうけど競争の中に身を置くって言うのは強いストレスになる。
自信満々で上京したあなたは同じく自信満々の地方出身者と幼い頃から競争の世界にいた東京人と対峙する。
どこか突出した力とか後ろ盾があるなら喜び勇んで消費の街に来ればいい。多分なんとかなる。
ただ、大抵の人はそんな強くないからボロボロになりながらただ東京にいることだけを維持するか、敗走を余儀なくされる。
そんな風に自分が消費されて何も残らないくらいなら、地元で地に足をつけた方が幸せなんじゃないかなと強く思う。
そうやってダメになってしまった人をたくさん見てきた。
誰かに届けばいいなと思いながら何となく書き散らしたけど、随分と失礼な話になってしまった。